装身具

北毛

大峰沼(群馬県みなかみ町)

おおみねぬまある長者が、田畑の水利に大峰沼の水を引いてくれる者に娘をやろうと告げると、ある若者が名乗り出た長者は魔性と疑い、娘の笄(装身具)を渡して、これを使って一晩で掘り抜くよう命じた若者が夜明け前に掘り抜きそうになったため、長者は鶏の足...
東毛

大通寺 冠掛松(群馬県太田市)

だいつうじ かんむりかけのまつ?挙兵して鎌倉へ向かう途中、新田義貞がここで休憩して冠(装身具)を懸けた松の木別名・冠着の松とも呼ばれ、義貞がここで歌(和歌)を詠んだ『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.20群馬県太田市 新田木崎町
南薩

冠岳(鹿児島県いちき串木野市)

かんむりだけ3つの峰が並ぶ山で、一番高い西岳を指す山の形が風折烏帽子に似ているため、名が付いたとされる(地名の由来)徐福がこの地を訪れた際、山の美しさを賞し、山頂に冠(装身具)を納めたため名が付いたとされる徐福はここからさらに紀州熊野を目指...
駿東

天子ヶ岳 瓔珞つつじ(静岡県富士宮市)

てんしがたけ ようらくつつじこの地に住んでいた炭焼きの許に、京都から来た姫君がお告げを聞いて嫁いできた買い物のために渡した小判(貨幣)を夫が鳥を捕るために投げたことを怒ると、炭焼小屋に転がる小判を見せて長者となった炭焼き長者は、源頼朝が冨士...
広島廿日市

帯掛明神 重なり岩(広島県廿日市市)

おびかけみょうじん かさなりいわ出雲から厳島へ向かう途中、市杵島姫命(宗像三女神)が休憩して乳飲み子を背負っていた帯(装身具)を岩に掛けた地とされる重なり岩は一度地震で落ちたことがあるが、翌日にはまた元通りの姿に戻った(落ちない石)『日本の...
東信

笄の渡し(長野県坂城町)

こうがいのわたし戦国大名の村上義清の居城・葛尾城が落城した時、奥方は千曲川を渡って逃げ落ちた(落城伝説)手助けをした渡し場の船頭に、礼として笄(装身具)を手渡したとされる『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.142長野県坂城町 坂城