遊女

峡東

花魁淵(山梨県甲州市)

おいらんぶち甲斐武田氏(戦国大名)が開発した黒川金山(鉱山)を閉山するにあたり、秘密が漏れるのを怖れて遊女を殺した淵の上に舞台を設けて遊女を踊らせ、頃合いを見て舞台もろとも淵に落とした(子女受難)近くを走る国道が閉鎖されたため、アクセス不能...
佐渡

瘡守さん(新潟県佐渡市)

かさもりさん赤泊の遊女に大いに信仰された“性の守護神”や“おさすりさん”などと呼ばれ、男根が奉納される(生殖器崇拝)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.117新潟県佐渡市 柳沢
佐渡

本興寺 情死之墓(新潟県佐渡市)

ほんこうじ じょうしのはか安政6年(1856年)に心中した、水金の遊女・柳川と地役人の家来・虎吉を葬った墓本興寺の墓地のある、山の斜面(心中した現場とされる)に墓所(比翼塚)がある『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.78新潟県佐渡市...
佐渡

総源寺(新潟県佐渡市)

そうげんじ織田信長の娘の松姫君が出家し諸国を勧進したとされる、清音比丘尼(尼僧)の墓がある清音比丘尼を慕い佐渡を訪れて勧進した熊野比丘尼(巫女)たちが、その後佐渡の遊女となったとされる(起源伝説)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p....
河内

野崎観音 江口の君堂(大阪府大東市)

のざきかんのん えぐちのきみどう平資盛(平氏)の娘・妙は江口で遊女をしていたが、婦人病(下の病)に罹ったため野崎観音に祈願し平癒させたその後得度して尼になり、本堂(堂宇)を再興するなどした『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.93大阪...
大阪

大長寺 小春治兵衛比翼塚(大阪府大阪市都島区)

だいちょうじ こはるじへえひよくづか近松門左衛門作の人形浄瑠璃(演劇)『心中天網島』の、紙屋治兵衛と遊女小春が心中した寺2人の比翼塚と書き置き(文書)が残る『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.17大阪府大阪市都島区 中野町
大阪

江口君堂(大阪府大阪市東淀川区)

えぐちのきみどう正式名は寂光寺謡曲「江口」では、江口で遊女をしていた妙は、平資盛(平氏)の娘とされるそこへにわか雨に遭った西行が一夜の宿を請うたが断られ、和歌のやりとりをした(『新古今和歌集』収録) その後、妙は仏門に帰依して堂宇を建立した...
奥能登

琴ヶ浜(石川県輪島市)

ことがはま輪島で遊女をしていたお小夜は、船乗りの重蔵と夫婦の約束をしたが、重蔵は船に乗ったまま帰ってこなかった悲嘆にくれたお小夜は故郷に帰ったが、その後海に身を投げて死んだ(悲恋伝説)それ以降、浜(浜海岸)の砂を踏むと音を立てて鳴るため、泣...
能登南

腰巻地蔵(石川県志賀町)

こしまきじぞう海で沈没した船で亡くなった者の遺族が建立した地蔵船乗りとの別れを嘆いた遊女が、願掛けに腰巻(肌着)を掛けたところ、海が荒れて再会出来た(特有の願掛け)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.88石川県志賀町 福浦港
加賀

専光寺(石川県加賀市)

せんこうじ専光寺の寺男・幸蔵と湯女(遊女)のお光は恋仲となり、幸蔵が打ち鳴らす太鼓(楽器)を合図に逢瀬を重ねていたお光は病に倒れて幸蔵の許へ行けなくなり、幸蔵は日が経つにつれ半狂乱となった幸蔵はある日太鼓を乱打し、その音を聞きながらお光は亡...