雨乞い伝説

奈良宇陀

室生龍穴神社(奈良県宇陀市)

むろうりゅうけつじんじゃ猿沢の池に棲んでいた善達龍王(龍神)が移り棲んだとされる洞穴に由来する室生の賢俊僧都(名僧)が龍王に会いたいと洞穴に入り、少し離れた場所で落ち合う約束をした川面に衣冠姿の龍王が現れ、僧都はその姿を像にして祀ったのが龍...
磯城高市

岡寺 龍蓋池(奈良県明日香村)

おかでら りゅうがいいけ境内にある池で大蛇(龍)が棲んでいたが、義淵(名僧)が退治した(化け物封印)日照りの時に池の中央にある石(封印の石)を動かすと雨が降る(雨乞い伝説)創建当時は“龍蓋寺”の寺名であった『日本の伝説13 奈良の伝説』(角...
磯城高市

天満神社 みいさんの祠(奈良県桜井市)

てんまんじんじゃ みいさんのほこらある百姓の嫁が、袋を被った蛇を生んだが、殺さず「みいさん」と呼んで養っていたある年酷い旱魃があり、母親が「みいさん」に雨を降らせるよう頼んでみると、3日目に大雨が降った(雨乞い伝説)豊作となったことで「みい...
磯城高市

蛇つなぎ石(奈良県橿原市)

じゃつなぎいし近くにある天香具山では古来より雨乞いの神事がおこなわれた(雨乞い伝説)その際に大蛇に乗った龍王(龍神)が降臨、乗ってきた大蛇をこの巨石に繋いだとされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.48奈良県橿原市 南浦町
西毛

▲蜘蛛が淵滝(群馬県下仁田町)

くもがふちだき蜘蛛が主とされる淵と滝で、両岸の樹木を伐って淵に投げ込むと雨が降る(雨乞い伝説)行沢にある二つ岩という淵と通じているとされる『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.130群馬県下仁田町 中小阪
西毛

慈恩寺 ▲池の薬師(群馬県神流町)

じおんじ いけのやくし薬師仏が祀られた池に夫婦の大蛇がいたが、夫が殺されため改心した雌大蛇が、里の慈恩寺で血脈を授かった(人外の悟り)そのお礼として、大蛇は住職が願えばいつでも雨を降らせることを約束した日照りが続くと慈恩寺住職に頼んで、池の...
東毛

浄光寺(群馬県太田市)

じょうこうじ雨乞いの時、村人が大蛇をつくって寺の池に投げ入れた大蛇の目を抜かなかったため、池に入って生を得ると龍になり池の主となった(雨乞い伝説)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.23群馬県太田市 龍舞町
峡南

四尾連湖(山梨県市川三郷町)

しびれこ湖の主は牛の怪物であったが、300年ほど昔、兄弟武士がそれを退治して自らもその場で斃れた(化け物退治)当時酷い旱魃であったが、退治の翌日から大雨が降ったことから、雨乞いの地とされた(雨乞い伝説)行列を作って兄弟武士の墓を詣でた後、湖...
峡南

儀丹の滝(山梨県富士川町)

ぎたんのたき伊豆からやって来た儀丹上人(名僧)が修行をしていた滝日照りの害に苦しむ民を見て、雨竜剣(刀剣)を振るって雨乞いをして雨を降らせた(雨乞い伝説)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.92山梨県富士川町 平林
峡北峡中

清泰寺 龍肢塚(山梨県北杜市)

せいたいじ りゅうしづか?裏山に棲む悪龍が雲鷹和尚に諭され帰依した証として前脚を食い千切り、雨乞いに使うよう告げた(人外の悟り)この前脚を埋めたのが龍肢塚で、水を注ぐと雨が降るとされる(雨乞い伝説)近くの釜無川の淵で椀を貸すものがあり(椀貸...