鬼女

外房

広済寺 鬼面(千葉県横芝光町)

こうさいじ きめん鬼来迎(宗教劇)に使われる鬼面で、広済寺が開山した直後に天から降ってきた一方、鬼と遭遇した僧・石屋の噂を聞いてきた運慶(仏師)が、話を元に作ったともこの面を見に来た重臣の妻が、子供が怖がるために、青鬼の面を被ったところ離れ...
下越

婆々杉(新潟県弥彦村)

ばばすぎ宝光院の境内にある杉の大木越後一之宮・弥彦神社造営の入札に敗れた黒津弥三郎の母は、怒りのために鬼女の弥三郎婆となった弥三郎婆は葬列を襲って死体を奪うと、杉の木の枝に引っ掛けて食ったという『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p....
下越

宝光院 妙多羅天像(新潟県弥彦村)

ほうこういん みょうたらてんぞう鬼女となった弥三郎婆が、宝光院の住職・典海阿闍梨によって諭されて改心し、妙多羅天という神(その他の神々)になって祀られた『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.84日本伝承大鑑: 新潟県弥彦村 弥彦
大分別府

鬼女ヶ淵滝(大分県別府市)

きじょがふちたき別府の富豪の一人娘であるお清は醜い容貌(醜女)であったため嫁に行けず、それを苦にして滝壺に入水したそれ以来、男が淵に近づくと鬼女が現れるようになった『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.19大分県別府市 河内
置賜

妙多羅天堂(山形県高畠町)

みょうたらてんどう奥州安倍氏に仕えていた渡会家の弥三郎(武人)は、母の岩井戸と妻を残して武者修行の旅に出た1年後、妻と産まれた子は病死、岩井戸は無念のあまり鬼女と化した弥三郎が帰郷すると、狼を操る賊に襲われ、逆にその片腕を切り落とした(千疋...
北信

一夜山(長野県長野市)

いちやさん鬼無里の里に遷都しようとしたところ、鬼女(巨人)が妨害のために里の中央に山を一夜で築いた(一夜作り伝説)怒った天武天皇は、阿倍比羅夫を派遣して鬼女を退治させた(化け物退治)それまでは水無瀬村と呼ばれていたが、鬼を退治したので「鬼無...
山城

橋姫神社(京都府宇治市)

はしひめじんじゃ橋守の娘が、婚約者に「わかめが欲しい」とねだり、男が伊勢に赴くがそこで溺れ死ぬ娘は伊勢に男を捜しに行くと、男の霊が現れて歌を詠じたまた男の心変わりを恨んだ女が、貴船神社のお告げに従って宇治川で三七日間浸り、鬼女となって相手の...
洛中

一条戻橋(京都市上京区)

いちじょうもどりばし渡辺綱が鬼女と遭遇し、その片腕を<鬼切丸(刀剣)>で斬り落とした浄蔵が父・三善清行の葬列にこの橋で出くわして、祈祷で甦らせた(橋の名の由来:元は土御門橋)安倍晴明が12体の鬼神をこの橋の下に隠したとされる(川底から石櫃が...