だいじゃぐら
- 大台ヶ原にある断崖絶壁で、大蛇が棲むとされる
- ある時、漁師(漁夫)が網すきに使う木を採りにきて晩飯を食べていると、不気味な中年女が現れて飯と酒を所望した
- まもなく同年輩の女が現れ、無言のまま2人が睨み合っている内に天地鳴動し、漁師は気絶した
- 気付くと後から来た女と老翁がおり、女は大台ヶ原の山の神を名乗り、先に来た女が大蛇(鬼)だったと教えた
- さらに老翁は弥山大神であり、大蛇の力が強かったため加勢を頼んだと言った(神仏の加護)
『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.128
奈良県上北山村 小橡


