2025-03

上越

五智国分寺 琵琶(新潟県上越市)

ごちこくぶんじ びわある盲人(琵琶法師)が官位を授かるため京へ行く途中、国分寺を訪れて、琵琶を一曲奉納したその隙に財布を盗られたため、絶望して引き返そうとしたところ、急に目が見えるようになった国分寺へ戻ってみると、盲人から財布を盗んだ直後に...
上越

宗龍寺 龍宮の鐘(新潟県上越市)

そうりゅうじ りゅうぐうのかね宗龍寺にある鐘名立崩れ(山津波)の際に、海底に沈んだ毎夜沖から不気味な音がしたため(音の怪)、漁師が確かめると、岩場に鐘がはさまって潮の流れで音を出していた鐘を引き上げて元の宗龍寺に納めたが、龍宮から奉献された...
上越

名立崩れ供養塔(新潟県上越市)

なだちくずれくようとう寛延4年(1751年)の地震によって裏山が崩落して(山津波)、村が全滅した崩落の直前、「空が暗くなり、沖が赤くなると大地が崩れる」と予言した僧が村に現れた(天災の前兆)一人の少女だけがそれを信じて逃げて助かり、惨事を伝...
上越

能生白山神社 汐路の鐘(新潟県糸魚川市)

のうはくさんじんじゃ しおじのかね能生白山神社にある鐘源義経がこの地を訪れ、その際に常陸坊海尊の追銘があったといわれる潮(潮汐)が満ちると、人が触らずとも鐘が自ずと鳴ることから“汐路の鐘”と呼ばれた明応年間に火災により焼失、残銅で再鋳造され...
上越

水保観音堂 日野資朝の墓(新潟県糸魚川市)

みずほかんのんどう ひのすけとものはか水保観音堂の本堂横にある墓所後醍醐天皇の謀議に加わり佐渡に流された日野資朝(公家)の子の阿新丸が、佐渡へ父を追って訪ねた佐渡国司・本間入道は、面倒事と資朝を殺し、遺骨だけを阿新丸に渡した阿新丸は親の仇と...
上越

原山地蔵(新潟県糸魚川市)

はらやまじぞう金を盗んだ盗人が地蔵の後ろに隠そうとしたら、地蔵が声を掛けたので逃げてしまい、無事持ち主の元に戻った(喋る物)雲助が女性を襲おうとしたら、地蔵が制止する声が聞こえて、女性は助かった(神仏霊験譚)『日本の伝説41 越後の伝説』(...
上越

高浪の池(新潟県糸魚川市)

たかなみのいけへそ曲がりな長者があったが、無礼を働いたかどで処刑された(長者の没落)残された夫人は、家財道具を全て池に投げ込み、自分も身投げしてしまったそれ以降膳椀を貸して貰えるようになったが、壊れた椀を返さなかったため、二度と貸さなくなっ...
上越

親不知子不知(新潟県糸魚川市)

おやしらずこしらず北陸道(街道)の難所として知られる断崖平頼盛(平氏)を追って、夫人がここを通った時に、2歳になる子を波にさらわれた(子女受難)夫人は嘆き悲しみ作った和歌が、地名の由来となった親も子も互いに顧みることなく渡らねば通れない難所...
大分別府

猫ヶ岩山(大分県別府市)

ねこがいわやま交通の要衝にあった山だが、旅人を襲う化け物が現れて被害が大きくなった源為朝が怪物を退治したが、その正体は猫で、退治された後に岩となった(化け物退治:化身した石)『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.29大分県別府市 南...
日田竹田

龍門の滝(大分県九重町)

りゅうもんのたき滝壺に大蛇があるとの噂が流れ、中津藩の丸山三平という武人が確かめに行った滝壺には大木が横たわっていたが、それが大蛇であった丸山は慌てて逃げたが、大蛇が昇天して暴風雨(嵐)となり、途中で雷に打たれて死んだ『日本の伝説49 大分...