2025-04

外房

玉前神社(千葉県一宮町)

たまさきじんじゃ上総国一之宮で、祭神は玉依姫とされるある翁が浜で12個の光る珠(宝物)を見つけて持ち帰ったが、夜も光るため、怖れて社に納めた(創建伝説)夢告によって太東崎へ来ると錦の袋に入った光る霊玉が流れ着いたので、それを納めて玉前神社と...
外房

内梨滝(千葉県大多喜町)

うちなしたき関平内という剛の者が犬を連れて滝で釣りをしていたところ、犬がうるさく鳴き出した怒った平内が犬の首を刎ねると、首は大蛇に噛みつき、平内は矢で大蛇を射殺した(忠犬伝説)大蛇はこの地にある池や滝を転々として棲み着いていたとされる大蛇の...
外房

箭挿神社(千葉県山武市)

やさしじんじゃ源頼朝が100本の矢を使って九十九里浜の測量をした際、ちょうど真ん中にあたる49本目の矢を挿した地に社を建てた(創建伝説)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.73千葉県山武市 蓮沼
外房

太東岬(千葉県いすみ市)

たいとうみさき沖合まで続く岩礁がある、航行の難所として知られる“太東の檀那”と呼ばれる怪魚が棲むとされる(波間に見える岩礁を怪物と見立てたとの説もある)この海域を通る船は帆を下ろして太東の檀那に敬意を表さないと沈められると信じられた(禁忌)...
外房

日西墨三国交通発祥記念之碑(千葉県御宿町)

にちせいぼくさんごくこうつうはっしょうきねんのひ慶長14年(1609年)にメキシコに向かうスペイン船が座礁して多数の死者が出た(歴史的事件)ドン・ロドリゴ総督(西洋人)らは救助され、後に将軍・徳川秀忠と謁見してメキシコとの直接交易の許可を得...
外房

お万布ざらし(千葉県勝浦市)

おまんぬのざらし八幡岬公園内にある正木頼忠の勝浦城が落城した際、幼い姫らは断崖に白布(織布)を垂らしてそれを伝い下りて難を逃れた(落城伝説)姫は後に徳川家康の側室・お万の方となった『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.71千葉県勝浦市...
外房

高照寺 乳銀杏(千葉県勝浦市)

こうしょうじ ちちいちょうある僧侶が法華経を読誦して、乳不足に悩む婦人を治し、赤子の生育を助けた僧の死後、里人が銀杏を植えたところ乳柱が多くでき、乳不足に参詣すると叶うとされた(授乳の俗信)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.70千...
外房

おせんころがし(千葉県勝浦市)

おせんころがし強欲な領主が年貢率を上げたため領民がこれを襲い断崖に投げ落としたが、領主の娘が身代わりになっていた(孝子)領主の求愛を拒んだ娘に代わって父親を簀巻きにして断崖から投げ落としたが、娘がすり替わっていた(子女受難)継母が継子に断崖...
内房

高宕山 鉄釜(千葉県富津市)

たかごやま てつがま山頂にある鉄釜は、源頼朝がこの山で武運長久を祈願した時に煮炊きをした釜(鍋釜)と言われる釜の中にたまった水を、途中で休むことなく持ち帰って田に注ぐと雨が降るとされる(祈雨)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.69...
内房

姥石(千葉県富津市)

うばいし女の巨人がこの地に暮らしていたが、飲み水のことで沼の主と喧嘩をした心細くなった巨人は、相手の男を求めてこの地を去ったが、その時に落とした石臼と言われる八角形に加工された石であるため、関所の礎石との説もある『日本の伝説6 房総の伝説』...