2025-08

郡内

稚児落とし(山梨県大月市)

ちごおとし岩殿山城落城の折に城主一族の妻子が逃れ、“呼ばわり谷”というところまでたどり着いた(落城伝説)ここでようやく主従で言葉を交わすと、声が反響して抱いていた赤子が泣き出した追っ手を怖れた家臣がその赤子を断崖より落としたことから名が付い...
郡内

全福寺 耳塚観音(山梨県大月市)

ぜんぷくじ みみづかかんのん官軍との交戦を回避するため甲陽鎮撫隊に使者が送られたが、強硬派が脱走して幕臣同士の戦いとなった(騒動)討ち取られた強硬派の供養のため、耳を切り取って全福寺に葬った(耳塚)その時に住職・斎藤秀全一諾斎(僧侶)は近藤...
郡内

鬼の立石(山梨県大月市)

おにのたていし岩殿山に棲む鬼は常に両手に石の杖を持っていたが、ある時何かの折にそれを空高く投げた右に持っていた石は西に飛んで突き刺さり、鬼の立石と呼ばれるようになった(投げ石)最近では、桃太郎に追い詰められて、石を投げたとされる『日本の伝説...
郡内

鬼の杖(山梨県大月市)

おにのつえ岩殿山に棲む鬼は常に両手に石の杖を持ってい投げ石たが、ある時何かの折にそれを空高く投げた左に持っていた石は東に飛んで突き刺さり、鬼の杖と呼ばれるようになった(投げ石)最近では、桃太郎に追い詰められて、石を投げたとされる『日本の伝説...
郡内

猿橋(山梨県大月市)

さるはし百済から来た志羅乎(渡来人)が建設した橋で日本三奇橋の1つ鎖状になって川を渡った猿の一群を見て、工法を思いついたことから名が付いた一説では、橋の完成を祈願して志羅乎夫婦は完成の前に自害して命を神に捧げたとされる『日本の伝説10 甲州...
峡東

花魁淵(山梨県甲州市)

おいらんぶち甲斐武田氏(戦国大名)が開発した黒川金山(鉱山)を閉山するにあたり、秘密が漏れるのを怖れて遊女を殺した淵の上に舞台を設けて遊女を踊らせ、頃合いを見て舞台もろとも淵に落とした(子女受難)近くを走る国道が閉鎖されたため、アクセス不能...
郡内

長作観音堂(山梨県小菅村)

ながさくかんのんどう孝安天皇の皇女(内親王)は武蔵国に赴任した夫の後を追ったが、身重のためこの地で難産の末に亡くなった(子女受難)後に皇女の慰霊のために聖徳太子の造った如意輪観音像を安置する堂宇が建てられた安産の御利益で有名である『日本の伝...
郡内

座頭転がし(山梨県上野原市)

ざとうころがし2人の座頭(不具者)が連れ立って山の坂道を歩いていた先頭の者の声を頼りに後の者が付いて行ったが、道が曲がっていることを知らず直進して転落死した甲州街道の難所として名が付いた(地名の由来)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店...
郡内

龍宮淵(山梨県上野原市)

りゅうぐうぶちある百姓が木を伐っていると、誤って斧(刃物)を淵に落としたので、自分も淵に飛び込んだ水底(龍宮)には美女がおり、宝珠を与え「欲しいものの名を書いて淵に投げ入れれば出してやる」と言われた(椀貸伝説)急に金持ちになったため、不審に...
郡内

明神社 犬塚(山梨県上野原市)

みょうじんじゃ いぬづかある百姓夫婦に子が生まれたが、産後の肥立ちが悪いため、雌犬の乳で子を育てたその礼に雌犬を伊勢参に送り出したところ、半年後に首にお札を結わえて戻ってきた直後に犬が死んだため、それを祀る塚(鳥獣墓)を建てた(帰参して3年...