2025-11

吉野

大蛇嵓(奈良県上北山村)

だいじゃぐら大台ヶ原にある断崖絶壁で、大蛇が棲むとされるある時、漁師(漁夫)が網すきに使う木を採りにきて晩飯を食べていると、不気味な中年女が現れて飯と酒を所望したまもなく同年輩の女が現れ、無言のまま2人が睨み合っている内に天地鳴動し、漁師は...
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姥峯地蔵尊(奈良県上北山村)

うばみねじぞうそん背中に熊笹を生やした猪の姿をした猪笹王を射場兵庫が鉄砲(鉄砲火薬)で討ち果たした(化け物退治)猪笹王の亡霊は一本足の鬼と化し、伯母峰の街道を通る旅人を襲ったため、丹誠上人(名僧)が地蔵を勧請した鬼は封じられたが、12月20...
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入之波温泉(奈良県川上村)

しおのはおんせん役行者が開いたとされる温泉で、元は“塩葉”と書かれ、薬湯として知られた昭和48年(1973年)ダム湖の底に沈んだが、ボーリングにより源泉を確保して復活した『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.125奈良県川上村 入之...
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▲水晶の窟(奈良県川上村)

すいしょうのいわや一部が白く光ることから名付けられた鍾乳洞(地名の由来)最深部に修行中の役行者の姿が写ったとされる岩がある現在は立ち入り禁止『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.125奈良県川上村 北和田
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蜻蛉の滝(奈良県川上村)

せいれいのたき近くで狩りをしていた雄略天皇の肘に虻が食いついたが、蜻蛉が噛み殺したので、蜻蛉野と名が付いた(地名の由来)音無川の滝は水量が多く、その水飛沫で虹が出来るため、“虹光”との別名を持つ『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p....
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魚見石(奈良県東吉野村)

うおみいし神武天皇が夢淵に厳瓮(酒器)を沈めて戦勝占いをしたところ、川の魚(魚類:鮎とも)が酒に酔って浮かび上がったその様子を下流で見届ける時に、上の乗ったとされる石(名石)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.124奈良県東吉野村...
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夢淵(奈良県東吉野村)

ゆめぶち高見川・四郷川・日裏川が合流する淵丹生川上神社中社の境内にあたり、潔斎の場である“斎淵(いみぶち)”が訛っと名とされる(地名の由来)神武東征の折、神武天皇が淵に厳瓮(酒器)を沈めて、戦勝の占いをおこなった『日本の伝説13 奈良の伝説...
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丹生川上神社中社(奈良県東吉野村)

にうかわかみじんじゃなかしゃ水を司る神を祀り、祈雨の時には黒馬、止雨の時は白馬を献上する慣わしがある(特別な奉納)都で老人を棄てる命が出たが、ある中将だけは老父母を匿っていた(姨捨伝説:親孝行)中国から「7つの曲がった管に糸を通せ」と難題が...
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片腹淵(奈良県吉野町)

かたはらふち大海人皇子(天武天皇)は壬申の乱の折、献上されたウグイ(魚類)の片身だけを食べ、淵に放った「片身で生きて泳ぐなら良いことがある」と占いをしたところ泳ぎだし、戦に勝利した『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.123奈良県吉...
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犬塚(奈良県吉野町)

いぬづか壬申の乱の時、逃げてきた大海人皇子(天武天皇)を国栖の里人が匿ったが、犬が匂いを嗅ぎつけて吠えだした里人はその犬を殺したが、皇子の愛犬だったため塚に葬り、以降犬を飼うことは禁忌とされた『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.1...