和泉和泉式部恋の淵(大阪府岸和田市) いずみしきぶこいのふち和泉式部が、思いを寄せる男性と一緒にこの淵の湧水で顔を洗ったところ、恋が成就したとされる(恋の伝説)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.52大阪府岸和田市 上松町 2025.07.08和泉
奥能登▲藻淵(石川県能登町) もぶち山田の四郎右衛門は京都の公家に仕えていたが、その家の姫君は四郎右衛門を馬鹿にしたことを親に咎められ追放された四郎右衛門は姫君を伴って故郷の能登に戻り、姫は凶作対策として海藻を淵に投げ入れて繁茂させた(白滝姫)このことから藻淵と呼ばれて... 2025.06.21奥能登
加賀保名が淵(石川県小松市) やすながふち保名という美しい少女がいたが、片目が不自由であった薬売り(商人)の男と懇ろになったが、薬売りは保名を棄てて余所へ向かった追いかけた保名は、水面に映える男の影を見間違えて川に飛び込んで溺死した(悲恋伝説)保名の死後、淵に片目の大蛇... 2025.06.17加賀
加賀蟹淵(石川県能美市) がんぶち下流の村の者が淵に雨乞いに来て、さらに鍬で水戸口を開いたところ、大蟹が襲ってきた村人の一人が鍬で蟹の足に傷を負わせ、蟹は「上流の村さえなければ、下流の村を押し流したのに」と言って消えたその後、村の者が温泉に湯治に行き、足に傷を持つ侍... 2025.06.16加賀
備北芸北ちきり淵(広島県安芸高田市) ちきりぶち佐々部若狭守(戦国武将)の牛首城落城の折、妻の玉手姫はちきりを手にして、城裏手の川の淵に飛び込み自害した(落城伝説)淵から音がするので若者が潜ると、下半身が蛇体の姫が機織をしており、見た若者は発狂した『日本の伝説21 広島の伝説』... 2025.05.23備北芸北
備北芸北お仙ヶ淵(広島県北広島町) おせんがふち女中のお仙は主の若旦那の子を産んだが、夫婦になれないため子と共に淵に入水して大蛇になった(悲恋伝説:変身譚)この淵は下流の澄合にある観音淵と繋がっていて、月に一度訪れると観音淵の水が赤く濁る(血の怪)『日本の伝説21 広島の伝説... 2025.05.23備北芸北
備北芸北龍姫神社(広島県安芸太田町) りゅうきじんじゃ温井ダムでできた龍姫湖のほとりにある、ダム湖に沈んだ温井の淵にあった大蛇(八岐大蛇)を祀る炭焼きの押し掛け女房となった(異類婚姻譚)女は大蛇で、夜な夜な家を抜け出したため正体がばれた大蛇は日向から紀伊を経てこの地に来たが、家... 2025.05.23備北芸北
広島廿日市次郎五郎滝(広島県広島市佐伯区) じろうごろうたき親が鹿を射た後に全身に鹿の角のような瘤が出来て死んだため、猟師となった次郎と五郎の兄弟は鹿だけ獲らなかったある時小鹿を見つけた兄弟はそれを追いかけたが、誤って小鹿もろとも滝壺に落ちてしまったしばらくして滝壺の淵に大きな鯉が2... 2025.05.22広島廿日市
広島廿日市比丘尼ヶ淵(広島県廿日市市) びくにがふち滝の淵周辺で夜に機織の音がしたり、尼僧が暮らしているとの噂があったある馬子が淵で馬を休めていると、蜘蛛が足指に糸を絡めたので、馬の轡に移したしばらくすると馬が淵に引きずり込まれ、見ると、淵の底にいる尼僧が蜘蛛の糸で出来た綱を咥え... 2025.05.22広島廿日市
東三河女郎淵(愛知県設楽町) じょろうぶち長篠の戦いで敗走した望月右近太夫(戦国武将)の奥方は、夫の消息を尋ねて三河へ赴いたその途中で奥方は殺され、その遺骸はこの淵に投げ棄てられた(子女受難)『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.225・239愛知県設楽町 神田向... 2025.05.14東三河