下越

永谷寺 オボト石(新潟県五泉市)

ようこくじ おぼといし雷城落城の際、城主の娘・菊姫が東光院淵に入水、住職の手で成仏して淵の主(龍)となった(落城伝説:変身譚)それ以来、住職の死の直前に龍が淵の丸石を墓石として届けるようになり、それをオボト石と呼ぶ『日本の伝説41 越後の伝...
上越

願清寺 白蛇教化の塔(新潟県上越市)

がんせいじ はくじゃきょうかのとう寺の前にある川の淵で泳ぐ子供が溺れて行方不明になった淵に棲む大きな白蛇の仕業とわかり、通りがかった蓮如が2日間祈祷した祈祷が終わると大蛇の死骸が上がってきたので、その供養塔を建てた(成仏させる)『日本の伝説...
豊前国東

轟地蔵(大分県杵築市)

とどろきじぞう城主の娘であった豊姫は容姿が悪かった(醜女)ため縁談を断られ、轟の淵に身を投げた城主は不憫に思い、1つの岩を割って2体の地蔵を造り、1体は城の近くの岩穴に、もう1体は轟の淵に安置した地蔵に白粉(化粧品)を塗ると美人になるとされ...
臼杵佐伯

内山観音(大分県豊後大野市)

うちやまかんのん正式名称・蓮城寺炭焼き小五郎(炭焼き長者)ゆかりの寺院で、娘の般若姫の菩提を弔うために創建(創建伝説)近くに金(鉱石)を産出した金亀ヶ淵があり、境内には長者夫妻の墓所がある寺宝に龍の尾があり、長者が干拓した湖に棲んでいた龍の...
大分別府

鬼女ヶ淵滝(大分県別府市)

きじょがふちたき別府の富豪の一人娘であるお清は醜い容貌(醜女)であったため嫁に行けず、それを苦にして滝壺に入水したそれ以来、男が淵に近づくと鬼女が現れるようになった『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.19大分県別府市 河内
西讃

伊舎那院(香川県三豊市)

いしゃないんこの寺にいた下男が雨の日に傘も差さず出掛けるのを見て、住職が数珠を通してその正体を見たその後ろ姿は、天王淵に棲む善女龍王(龍)であったため、住職は小豆飯を下男に食べさせて暇を与えた(人外の悟り)『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川...
西讃

なまず塚(香川県三豊市)

なまずづか黒川にある亀淵に大鯰が棲み、人を襲っていた村人が退治に行く途中で僧侶と出会い、持参した粟飯(料理)を与えたその直後に村人は大鯰を殺し、腹を割くと、中から粟飯が出てきた怖れた村人は淵のそばに鯰を埋め、塚を建てて供養した(化け物退治:...
西讃

竜王神社 おなぎさん(香川県観音寺市)

りゅうおうじんじゃ おなぎさん雨乞いをしていた兄弟が同じ夢を見て、ある場所を掘るように言われた(夢告)地中から黒い鰻が飛び出して淵に入ると、雨が降り出した竜王神社の境内に鰻を祀った「おなぎさん」がある(雨乞い伝説)『日本の伝説5 讃岐の伝説...
西讃

大水上神社 うなぎ淵(香川県三豊市)

おおみなかみじんじゃ うなぎぶち讃岐国二之宮・大水上神社の境内にある淵淵をさらい雨乞い(祈雨)をおこなう時に、黒い鰻が出ると雨、白い鰻が出ると日照りが続き、蟹が出ると大風になるとされる『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.69香川県三...
高松坂出

讃岐国分寺 梵鐘(香川県高松市)

さぬきこくぶんじ ぼんしょう百々[童洞]淵の大蛇がかぶっていた鐘とされ、別子八郎(武人)によって讃岐国分寺(四国八十八ヶ所霊場)に奉納された生駒一正(大名)が気に入って城下に持ち帰ったが、「国分寺へいのう(帰ろう)」と鳴り響くため、元に戻し...