用水路

大阪

願泉寺(大阪府大阪市浪速区)

がんせんじ開基は小野妹子(豪族)の八男・多嘉丸とされる四天王寺建立の材木運搬に当たって、たくさんの鼬が西から東へ移動する夢を見て、その道に沿って造られた用水路が後の鼬川(河川)となった(夢告:起源伝説)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店...
金沢

板屋神社(石川県金沢市)

いたやじんじゃ辰巳用水(用水路)を完成させ、機密漏洩を怖れた藩が口封じのため殺した板屋平四郎(技術者)を祀る一説では、用水建設に携わった袋村の村人が殺され、祟りを怖れて祀られたこの神を怒らせると暴風雨(嵐)となる『日本の伝説12 加賀・能登...
備北芸北

咽声神社(広島県安芸高田市)

のどごえじんじゃ長さ8kmに及ぶ井堰(用水路)を造った義民・咽声忠左衛門を祀る神社民衆を惑わす罰として首枷を掛けられながらも作業を続行、それが元で咽を潰したことから“咽声”の異名がついた(名称の由来)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店...
広島廿日市

乳母堰追慕の碑(広島県広島市安佐北区)

うばぜきついぼのひ長らく広島藩主(大名)の乳母を務めた褒美として井堰(用水路)造営を嘆願して実現させた乳母の徳を讃えた顕彰碑が大正時代に建てられた『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.50広島県広島市安佐北区 白木町秋山
下越

長恩院霊廟(新潟県新潟市西蒲区)

ちょうおんいんれいびょう庄屋の田辺小兵衛(義民)は灌漑のための用水路建設を思い立ち、完成させる使用を認めない長岡藩の役人(藩士)が用水路の水を止め、小兵衛を斬罪に処した斬られた小兵衛の首は飛び去って、用水路の水門にかじりついてこじ開けたため...
村山

大沼(山形県西川町)

おおぬま菊池藤五郎(武人)が開拓のため水源を求めて大沼に来ると、大蛇に遭遇した大蛇は大沼の主であり、畑谷沼の主から結婚を迫られているので、加勢して撃退して欲しいと頼まれる藤五郎は敵方の寄せる波に矢を打ち込んで撃退に成功した(神仏に加勢)その...
置賜

黒滝神社(山形県白鷹町)

くろたきじんじゃ最上川(河川)の難所であった黒滝を豪商・西村久左衛門が開削工事を行い、年貢米を運ぶ用水路を造ったこの工事の時に大岩を取り除いたところ、主のような大蛇が横たわっており、祈祷によって退治された(化け物封印)3つに切られた大蛇の頭...
置賜

おけさ堀(山形県長井市)

おけさぼり寛文年間に勘三郎・おけさの夫婦が、を掘って水を引いたとされる勘三郎は山の上から、おけさが下から掘り進めたため、出合ったところに落差ができ「おけさ滝」と呼ばれた『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.18山形県長井市 草岡