みみなしじぞう
- 寛永(1624~1645)の頃、横倉寺の英仙は琵琶法師の城了を寺に留め置いた
- 城了が夜中に寺を抜け出してどこかへ行くのを咎めると、鞠ヶ奈路へ琵琶を弾きに呼び出されると答えた
- 安徳天皇と平氏の幽霊の仕業と察した英仙は、城了の身体に香水を塗って霊を除けさせた
- 翌朝城了は、香水を塗り忘れた耳たぶ(頭部各部)を引きちぎられた状態で見つかったが、難を逃れることが出来た(怪談)
- やがて城了が亡くなったので、その埋葬地に耳のない地蔵を置いて祀った
『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.52
日本伝承大鑑:https://japanmystery.com/koti/miminasi.html
高知県越知町 越知

